FILM TOUR 2008 N43°

雑記カテゴリに入れちゃってもいいのかどうかということを迷いつつ。
NACSのメンバーがそれぞれ作成したショートフィルムが上映され、その後メンバーが舞台に登場しトークするという流れ。
以下、上映順に簡単な感想を。
予備知識など何も無く見ているので見当違いなことを言っていたらごめんなさいねー。

  • 大泉作品。舞台でやっても面白いだろうなーという脚本。場面の要所要所でのカットが素晴らしくて、その場面が印象に強く残る。ストーリー自体は笑いを貪欲に取りに行こうとしていて雑多な感じになっちゃってる感じもしたし、撮影時間ももっとあればよりよかったんじゃないかなと思ったのだけれども、舞台とテレビでの経験を積んでいる彼がその両方のいいところを吸収して作ったんだろうなーと思える作品でした。
  • 音尾作品。彼のことは良く知らない*1のだけれども、映画を見るのが好きな人が作った作品なのかなーと思った。登場人物の生活感とか、生き様とかが丁寧に描かれていて、音尾さんという人は、人間観察力や人間への想像力に長けている人なのかなと思った。クライマックスではマジ泣きしそうになりました。映画という限られた枠を一番生かしきれている作品だと思った。
  • 戸次作品。奇想天外。全身タイツカワユス。これも、漫画とかアニメとか特撮とかそういうものが好きじゃないと思いつかないアイディアだなーと思った。CGを駆使しているので編集が大変だろうなと思ったらやっぱりそうだったらしい。ラストに仰天。シュール過ぎる。つーか、一話完結ですっ!という風な終わり方ももろ漫画やアニメの影響だよなぁー。アダグジはこういうの大好きだけれどもね。
  • 安田作品。怖い。とにかく怖い。特殊メイク怖い。そして、登場人物みんな安田さん。マトリックス的なCGがあって笑った。通訳いらないじゃん!ってのも可笑しかった。お父様登場とか随所に笑いを散りばめているのだけれども、ラストへ至るまでの登場人物の心の動きや経緯、それに伴う緊張感が畳み掛けるように重なり、感心する。そして、怖くも悲しい結末には驚かされた。すごい才能だわ。
  • 森崎作品。彼はきっと性善説で生きているような人なのだろうな。人間が好きで、仲間が好きで、好きな人の好きなことや好きなモノが好き、という感じ。そういう発想から生まれた作品だから、人と人との繋がりを大切に描くことができたのだなーと思う。全体的に仲間への信頼の元に行動するという感じで、青春ぽくて熱い感じがするので、好みは分かれる作品だなと思う。良い話なのだけれども人生を斜に構えてしまっているアダグジ個人にとってはあまり好みじゃないかも。

どの作品も「生と死」「仲間への愛もしくは家族愛」が多かれ少なかれからんでいたように思う。
逆に、「男と女の恋愛」が絡んでいる感じがあまりしないというのもまた興味深かった。
勘ぐり過ぎかもしれないけれど、森崎さんの作品がトリを飾ったことを考えると「それぞれソロ活動の一環として映画を作ってみましたけれども、NACSという良き仲間と共に今後も活動していきますのでご安心ください」というメッセージがこめられているのかなと思ったり思わなかったり。
上映終了後のトークタイ古式マッサージの話とか、物販の話とか、次回作の話とか、ラピュタの話とか、、、あれ?映画の製作秘話は?という感じで、もういろんなところで上映しているから喋り尽くしちゃったんでしょうねー。
とにかく、アンケート結果では、大泉さんの映画がスタッフさんや共演者さんにとって一番大変だったようです。
今回、機会に恵まれて初めてNACS関連の作品をじっくり観ることができたのですが、純粋に面白いと思いました。
そして、なぜファンがNACSを愛するのか、何となくわかったような気がします。
手が届きそうで届かない存在感、メンバーやスタッフの仲が良く強い絆で結ばれていること、5人それぞれの感性やキャラやグループ内における役割分担がハッキリしていることなどなど、「萌え」感をくすぐるような部分が魅力なんだろうなと思います。
北海道のアイドルとしてこれからも共に白髪が生えるまで邁進していってほしいものです。

*1:つーかNACSの人に関してはほとんど知らないのですが。